※札証、名証、福証へ上場している銘柄は非対応
ニューヨークで行われる記者会見の時間は、日本時間の1月11日25時(現地時間1月11日16時)からと思われます。 ロイターやCNNが日本時間1月12日(木)午前1時から生中継を予定しています。
大きな影響としては「TPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱」と「駐日米軍」でしょう。アメリカのTPP離脱となると、日本の輸出企業にはマイナスに働く可能性が高く、株価へもマイナスの影響が出る可能性があります。
米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏。日本への影響も懸念される中、トランプ大統領誕生からその後の動きを追加しました。
ドル円の動きは英国のEU離脱(ブレグジット)時とよく似た動きを見せています。
米大統領選当日(2016年11月8日)の朝まで、クリントン氏優勢が伝えられており「円安」になっていますが、その後トランプ氏優勢の情報が入ると大きく「円高」の動きをみせています。
トランプ大統領決定前に底値となり、その後持ち直して「円安」に推移しています。
また、日経平均の動きとしては、当初上昇していた日経平均がトランプ氏優勢の情報が入った途端下落、底値は前日終値より1000円以上下落しました。終値としては-919.84円です。
「わが国は深刻な事態に陥っています。米国はもはや負けてばかりです。以前は勝っていましたが、今は違います。米国が最後に勝ったのはいつのことでしょうか――強いて言えば、中国と貿易協定を結んだときでしょうか。米国は中国のせいで破綻しています。私はつねに中国をたたいています。ずっとです。米国が日本に勝ったためしがあるでしょうか? 日本は何百万台単位で(米国に)自動車を送り込んで来ますが、それに対して米国はどう対処しているでしょうか。東京をシボレーが走っているのを最後に見かけたのはいつでしょうか。皆さん、シボレーは消えたのです。米国は日本にやられてばかりなのです」
「米国が日本と結んでいる条約は興味深い。なぜなら米国がどこからか攻撃されても、日本には米国を助ける義務はないのだから。それでいて、もし日本がどこからか攻撃されたら、米国は日本を守らなければいけない。そんな取引を米国はしているのだ」
米大統領選のトランプ氏とクリントン氏が獲得した州を地図であらわしています。(※2016年11月9日20時時点の予想も含む)
トランプ大統領に抗議するデモが全米で行われています。日本時間2016年11月10日現在のデモマップです。
Just had a very open and successful presidential election. Now professional protesters, incited by the media, are protesting. Very unfair!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年11月11日
トランプ氏が大統領になると政策の不透明感から当初は大幅な円高株安になるリスクがあります。
1つ目は、トランプ氏は、「メキシコとの国境に壁を築き、その費用をメキシコに払わせる」や「イスラム教徒の入国禁止」など様々な暴言を吐いてきましたが、実際にトランプ氏が大統領になった場合に発言したことを政策として実行する可能性があります。メキシコとの外交関係の悪化やイスラムの人の入国禁止によるテロへの発展などのリスクがあります。
滅茶苦茶な政策を実行に移すことによってアメリカの外交・経済にマイナスに働くことでしょう。
2つ目は、経済政策です。現在トランプ氏は、所得税・法人税の大幅減税を政策としております。
減税をすれば当然アメリカの歳入が大幅に減りますが、トランプ氏は、規制緩和で歳入が増えると主張しておりますが、それができない場合は、減税によりGDPが縮小し、350万人の失業者が出るとの試算もあります。アメリカ経済の冷え込みから世界的な景気後退に陥る可能性があります。
3つ目は、軍事的なリスクです。トランプ氏は、日本に対して、日本が攻撃されたときはアメリカは守らなければならないが、アメリカが攻撃されたときに日本が守る必要がないと発言しており、各国独自での防衛を促し同盟国やNATOから遠ざかる政策を掲げています。 この場合は、中国、北朝鮮などの軍事的な自由を拡大して世界的な安全に不安感が増大する可能性があります。
トランプ氏は、ドル安誘導・低金利政策を掲げていますので、日本にとっては、円高が進み、企業業績が悪化して株安になる可能性が高いです。
アメリカでも行き過ぎた低金利はインフレをもたらし、株の大暴落を促す可能性もあり、ドル安誘導への悪影響が懸念されています。
トランプ氏が大統領になった場合のリスクとは、「何が起こるかわからない」という不透明感が一番だと思われます。
現時点で分かっているリスクも多々ありますが、トランプ氏の今までの暴言や行動では、先が読めず、予想だにしない政策や発言をして惑わす可能性が高いです。 マーケットは、予想できるリスクには備えることができますが、不安感が増すことによって株や為替にマイナスに働く可能性が高いです。
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